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コンパスの使い方 2.磁北線の引き方

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コンパスの使い方 2.磁北線の引き方

磁北線を利用したコンパスの使い方



地図を読むときに重要な手助けとなるのが「磁北線」です。磁北線は、コンパスの磁針が指す方向の線のことで、地図上の「真北」とはズレ「偏差」があります。
このズレをしっかりと把握するためにも、地図上に磁北線を引くことが必要になってきます。






磁北線とは


コンパスの磁針が指し示す北を「磁北」といいます。

この磁北の方向と同じように、平行に地図上に記載した線が「磁北線」となります。



磁北は、コンパスの磁針が、地磁気の影響を受けた状態での「北」であり、本当の北ではありません。 これに対して、本当の北を「真北」といいます。
登山やハイキングでよく使う、国土地理院発行の1/25000や1/50000の地形図などは、地図の上が「真北」になります。



コンパスを使って地図を利用するには偏差を知る必要がある


このため、実際に地図を使うときには「真北」と「磁北」の差(偏差・偏角)を考慮して読み解いていかなければなりません。これにつては、豆知識「コンパスの使い方を知ろう!」でご案内いたします。



ここでは、まず、登山などで地図を使うための準備段階になる、磁北線の引き方について、2通りの方法で、ご紹介していきたいと思います。

 その1.コンパスを使って引く
 その2.偏差の角度ごとに対応する「早見表」を使って引く






磁北線の引き方 その1 - コンパスを使って引く -


磁北線を引く際に必要な情報は、偏差の角度です。

つまり、「真北」に対してコンパスで指し示す「磁北」がどれくらいズレているのかを知らなければ、磁北線を引くことができません。

下の写真は、国土地理院発行の1/50000の地形図です。右側の地図記号などを説明している部分の中に、以下のように偏差の角度が記載されています。




この地形図を見ると、

「磁針方位は西偏約6°50’」と記載されています。

つまり、この地形図の範囲内では、真北に対して、コンパスで測る磁北は、西側へ約6度50分ずれているということになります。



では、実際にコンパスを使って書いてみましょう!

まず、下のイラストのように、コンパスの「ベースの矢印」と「カプセル内の赤い矢印」が同じ方向になるように合わせます。





次に、ベースの矢印が左、つまり西側へ倒れるように動かします。

今回の、地形図の偏差は、「西偏約6°50’」ですので、 コンパス目盛りの「3目盛りと半分」を動かすことになります。

・コンパスの目盛りは、1目盛り2度になります。

・6度50分は、6.5度ではなく、7度とみなします。

※偏差の表す角度は、60進法になりますので、50分は、60分の50ということで、ほぼ1度に近い値です。よって、6°50’は、ほぼ7度とみなしています。





これで、地図に磁北線を書き込むためのコンパスの準備は完了です。




磁北線を書き込む!

準備したコンパスを、イラストのように地図上に置きます。

(1)地図の端とコンパスのカプセル内の縦線とがピッタリと一致するようにセットします。

(2)コンパスのベースの端を利用して、線を引きます。これが磁北線になります。

(3)あとは、この線と平行に等間隔に線を引いていけばOKです。

地図の使用する部分だけ引いても構いません。
その場合は、地図内の「経線」にカプセルの縦線を合わせて引くと作業しやすくなります。





磁北線の感覚は、4cm間隔で引くと、地図を読むとき便利になります。

1/25000の地形図・・・地図上の4cm → 1km
1/50000の地形図・・・地図上の4cm → 2km

という具合になります。

これで、地図の「真北」とコンパスが指す「磁北」とが一目瞭然になりました。

コンパスの目盛りからすると、僅かな修正に見えますが、地図に落とし込むと、結構ずれていることがわかります。これが実際のフィールドになると、大変な距離に・・・

しっかりと正確に記すようにしましょう。






磁北線の引き方 その2 - 早見表を使って引く -


上記のように、コンパスを使って引くやり方も良いですが、ちょっと大変です。

そこで、一般的な30cmの定規と、下に用意した、偏差の角度ごとに地図上に記入すればよい縦横の数値の「早見表」を使った磁北線の引き方もご紹介いたします。

*早見表は、三角関数(タンジェント)より求めて作成したものです。


今度は、偏差が「西偏約6°10’」の場合で磁北線を引いてみます。

まず、早見表で6度10分を探します。

すると、横軸Xは、2.16cmとなっています。縦軸Yは、20cmです。

今回の方法では、記入する基点を地図の右上にとっています。


(1)基点より、横左方向2.16cmのところに印を付けます。
(2)同じく基点より、縦下方向の20cmのところに印を付けます。
(3)印を付けた2点を結べば、磁北線となります。


あとは、下図のように平行に等間隔で線を引いていけばOKです。
もちろん、必要な部分だけでも問題ありません。









いかがだったでしょうか?

思っていたよりも簡単に引けたでしょうか、それとも少しややこしかったでしょうか。

これから、登山などのアウトドアを始められる方は、ぜひ覚えておくことをおすすめいたします。


それでは、この磁北線を引いた地図をコンパスを使って活用する方法も次ページにて、ご案内したいと思います。



わずか、3ステップで目的地への方角を知ることができますので、ぜひこちらも合わせてご覧になってみてください!

⇒「磁北線を利用したコンパスの使い方」はこちらからです。



【おすすめコンパス】


SILVAコンパスフィールド 37501


SILVAコンパス レンジャ- 37461





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