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コンパスの使い方 1.正置と正しい持ち方

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コンパスの使い方 1.正置と正しい持ち方

正置について



皆さん、不慣れな土地で地図を利用する際に、地図上の建物や道路、河川といったものが、実際の配置と同じになるように、地図を上下にひっくり返したり、回したりしたことがあるかと思います。
実は、その地図の方向を正しく置くことこそが「正置」になります。 ここでは、その「正置」をコンパスを使って正しく行う方法をご紹介します。






正置とは


コンパスを使って、地図を実際の方向と一致させることです。

つまり、地図と周囲の地形の位置関係が同方向になっているということです。

正置をするまえに、知っておきたいこと。


☆まず、コンパスの指し示す北は「磁北」といいます。

☆これに対して、地図上の北(上)は「真北」と言います。


コンパスは地磁気の影響を受ける 磁北と真北の違いは、地球の地磁気の影響によって起こるものです。地磁気は、その場所ごとに方向と大きさが変わるため、磁石の力で北を指すコンパスも、この地磁気の影響を受けてしまいます。



よって、コンパスで指し示す北は、真北とはずれた方角を指し、これを「磁北」と呼んでいます。



偏差の修正

地図を正置するには、真北に対する磁北のずれを修正する「偏差の修正」が必要

正置するには、正しい方角を知る必要があります。

しかし、先に述べたように コンパスの指す北と、本当の北との間にはずれが生じています。

例えば、関東辺りですと、磁力線による影響で、コンパスの磁針は、真北に対して西へ約7度前後ずれることになります。


つまり、本当の北は、磁北より東へ約7度前後の方向にあるということです。そして、このずれを「偏差・偏角」と呼びます。





地形図には、その場所のずれ、つまり偏差について、
(例)「磁針方位は西偏約6°10’」 といったかたちで、概ね記載されています。

偏差・偏角とは そこで、必要な作業が「偏差の修正」となるわけです。
この場合は、コンパスリングを西へ6度回すことで、偏差の修正ができます。

具体的には、コンパスの度数目盛りは、1目盛り2度ですので、西、つまり左へリングを「3目盛り」回すことで、西偏6°に修正することができます。

※以下で実践してみましょう!
偏差の修正をすることで、正確に地図を実際の方向と一致させられ、地図を「正置」することができるのです。






実際に正置してみよう!


偏差による修正は、狭いスケールでのレジャーであれば、必要なことは少ないでしょうが、広大なフィールドに出て活動するのであれば、それを行わなければなりません。
コンパスでは、僅かな修正に見えても、スケールの大きなフィールドでは、そのずれが、自分の体力に大きく影響を及ぼすような距離になってしまうからです!

正置の方法は、とても簡単ですので、せひ、覚えておきましょう!




1.まず、コンパスの偏差修正を行う

・地形図に記載されている偏差「磁針方位は西偏約〇°X△’」を確認する。

・その角度分だけ、コンパスリング(ベゼル)を回す。

例)西偏約6°10’ なら、ベゼルを左へ3目盛り回す。
 「1目盛は2度×3目盛り=6度となる」

これで、コンパスの設定はOK!




SILVAコンパスフィールド 37501



☆ワンポイント!

「西偏約6°10’」・・・6度とみなしてOK!
「西偏約6°50’」・・・6.5度なの?→×

理由は、ここで使っている角度「〇度△X分」は、60進法になります。 つまり「50’(分)」は、60分の50ということで、ほぼ、1度に近い値になります。

よって、「西偏約6℃50’」の場合は、7度とみなすことになります。



2.上記で設定したコンパスを使って、地図を正置する。

・コンパスを地図の縦の縁(南北の線)に合わせて置く。

・磁針先端(磁北)が、コンパスリングの「N」と一致するまで、コンパスを地図にのせた状態で、地図を回転させる。

磁針先端(磁北)とリングの「N」がピッタリと一致すれば、地図が「正置」されたことになります。





☆ワンポイント!

上図の「正置完了!」のコンパスリングの上に、垂直に描かれている赤線の方向が「真北」になり、それからやや左に倒れている赤線が「磁北」の方向になります。この線が、いわゆる「磁北線」となるものです。

磁北線の引き方に関しては、コンパスや分度器を使う方法があります。また、偏差の角度によって、地図の任意の基点から縦横何センチのところに印を付け、記入すればよいといった、早見表を使って記入する方法もあります。



3.正置が完了すると

地図で確認できる地形などが、実際の景色で見る位置関係と同じ状態になっているということです。

仮に、現在地を上記地図上の星印★のところだとして、地図の上側を正面にして見ている状態ならば、左手の方に下の写真のような山々の景色が見えることになります。





いかがでしたか?

コンパスを使って、地図を正しく置くと、アウトドアツールを使いこなしてる感が出てきたのではないでしょうか!また、実際の風景とぴったり合えば、登山やハイキングのおもしろみがより広がっていくことは間違いありません。

この正置は、地図とコンパスを使う上での基本となります。これを覚えることで、実際にコンパスで方角を測り目的地に向かったり、自分のいる現在地を確認したりとステップアップしていくことができるのです。





コンパスの正しい持ち方


コンパスをうまく役立たせるには、正しく持って使わなければなりません。

基本を守ってコンパスを持つことで、方向錯誤や、コンパスの傾きによる、不正確な磁針指示を防ぐことができます。



ポイント1.自分の正面に来るように持つ

コンパスを自分の体の正面(みぞおちから胸のあたり)に持つことで、コンパスが指し示す方角と自分が向いている方角との感覚が一致しやすくなります。
なので、コンパスを持ちながら体を回すときは、しっかりと、コンパスを自分の前で固定して、自身もそれに合わせて向きを回転させれば、方向感覚が掴みやすくなります。
※足場が不安定なところでは、安全第一とし、臨機応変に行ってください



ポイント2.コンパスは水平に持つ

コンパスの持ち方コンパスを正しく機能させて、方角を知るためには、水平に持つことが重要です。コンパスが水平でないと、カプセル内で磁針が上部に当たり、スムーズに回転しなくなってしまいます。
磁針がスムーズに回転していれば、水平が取れています。





イラストでは、コンパスを片手で持っていますが、もう片方の手を添えれば、より安定して良いでしょう。





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