入館料：無料！
開館時間：10:00～17:00
休館日：土日祝日ほか
※2018年2月時点です。

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正門は、どこかの工場を思わせるような感じで、おなじみのJAXAのロゴマークの看板が掲げてあります。
少しばかり敷居が高い感じがしますが、展示施設内に入れば、普通の科学博物館と何ら変わりはありません。規模は、ちょっと小さめです。


正門


交通アクセス

三鷹通りと東八道路が交わる交差点のところにあります。
JRなら中央線「三鷹駅」からバスがあるようです。
私は、散策がてら駅から歩いていきました。けっこうありますよ！

調布のセンターは航空技術がメイン

JAXAというと、H-Ⅱロケットなどの宇宙関連をすぐに連想できると思いますが、今回、訪れた「調布航空宇宙センター」は、元々、開設当初は航空関連の技術開発を行っていたとのことです。


なので、展示物を見ると、一見すると宇宙っぽいのですが、実際には、大気圏内の飛行技術に関するものがほとんどになっていると思います。



ソニックブーム低減の設計及び実証

最初に目を惹くのは、ソニックブームの研究に使われた、子供の頃見た未来想像図のイラストに出てきそうな形をしたコンコルドのような実験機です。



NEXT-1

超音速旅客機開発では避けては通れない課題の「ソニックブーム」の低減についての機体設計などの実証・評価を行い、実現性への貢献が目的になっているようです。



再使用型宇宙輸送機の開発

下の写真も宇宙っぽいのですが、実際には、自動着陸実験に使われた機体です。研究開発の先には、再使用型の宇宙往還輸送があるようです。



ALFLEX


尾部からはドラッグシュート



これから誕生する超音速旅客機は、現在のジェット旅客機よりもさらに高空を飛行し、宇宙技術との混成による開発がメインになっていくのでしょうか。

成田からニューヨークまで30分で行ける、なんて未来に行ってみたいです。

基礎技術から実用化へ

皆さんは「飛鳥」という飛行機をご存知でしょうか。


ジェットエンジンの研究開発

私が子供のころ、ニュースとなった飛鳥をテレビで見ていましたが、その飛行機のエンジンがここに展示されています。



FJR710ターボファンエンジン

当時は、STOL（短距離離着陸機）として、子供ながらにワクワクしながら注目していました。ここを見学することで、低騒音というのも開発な主な目的だったということを改めて知ることができました。






飛鳥に搭載された「FJR710ターボファンエンジン」の開発を基礎として、のちの「V2500」エンジンの実用化につながり、このエンジンが多くのエアライナーで使用されている旅客機へと採用されたとのことです。



複合材のハイブリッド成型技術

現在では、機体のボディに使用されている「炭素繊維強化プラスチック（CFRP）」のより低コスト製造への成型技術の実用化への道が進められているとのことです。



とても軽そうに見えます


真空樹脂含浸法による成型技術


実際に展示されてある、飛行機の窓枠がついた成型された胴体パネルを見ると、とても薄く、また丈夫さを感じられます。持ち上げることはできませんが、カーボン繊維の編み込みがはっきりとわかります。見ため的にはほぼ、「プラッチック（昔の人的な言い方だと）」のような感じで、とても軽そうに見えます。

ほんと、カーボンってすごいですね～



飛行の安全のための技術開発

その他、ビデオでの紹介でしたが、下の画像のジェット機で「ウインドシア」の予測技術の研究も行っているそうで、航空機メーカーへの技術提供も行われ、旅客機への装備も実施されているそうです。


JAXA実験用航空機　セスナ680「飛翔」模型


ヘリコプターのより良い運航・運用技術の実証も行われています。下の動画のヘリは、退役して「あいち航空ミュージアム」に実機が展示されているようです。現在は、BK117が使われているそうです。


多目的実証実験機「MuPAL-ε」模型（ベース機：MH2000A型）



展示館から西へ３、４ｋｍ程の調布飛行場の東側には、分室があり、タイミングが良ければ、実験用航空機の双発プロペラ機の離発着を見ることができます。施設自体の見学は、団体のみ受け付けているようで、一般個人ではできないようです。


多目的実証実験機「MuPAL-α」Dornier228-202型　調布飛行場に着陸


このプロペラ機、運が良ければちょ～間近で見ることができます！
飛行場敷地からJAXA格納庫へ移動する際に、一般道路を横切っていくのです。そのとき、その道路にいれば、下の動画のような光景を見ることができます。


運よく見られるときは、係の方の指示に従ってくださいね！

スペースプレーンで宇宙ステーションへ！

シミュレーター操縦席より


こちらのシミュレーターは、見た目が結構すごいです。

外を見る正面のモニターは大画面で、計器を表示するディスプレイも大きくたくさんあり、結構リアリティがあります。


そして、何と言っても、操作するための装置ですが、サイドスティック、スロットルレバー、ラダーペダル、ギア操作レバー、フラップ？スピードブレーキ？といっぱい付いているのですが、ほとんど使わず、拍子抜けしてしまい、よくわかりませんでした。


スペースプレーンコックピット


ちなみに、とても簡単なようなのですが、私は月面着陸でコケてしまいました・・・
係の方に、ほとんどこのような姿勢になったことは見たことがないと言われてしまいました。

でも、親切に教えてくださるので、大丈夫です！

YS-11は屋外展示

YS-11　元JCAB検査機　JA8720


最初の印象は、初代の新幹線じゃん！

というのは、機体全部ではなく、ご覧の通りの「頭」だけなのです。
ただ、YS-11と新幹線の開発に携わったのは、同じ人達だったようです。


以前、航空局で使われていた機体だそうで、羽田で見たことのあるカラーリングでした。地方空港にチェッカーとして飛んできたのも見たことがあります。


一部ですが、断面構造も見られるようになっています。


YS-11胴体断面


逸話として、配線関係に余裕が無かったため、修理・交換などの整備時には苦労したのだそうです。


操縦席は、「古い！」といった感じですが、飛行機らしくて、見ててワクワクしてきます。


YS-11操縦席

まとめ

スペースプレーンからの映像

「スペース・ミッション・シミュレータ」と「YS-11コックピット」見学は、係の方に案内していただく形になりますので、エントランスのカウンターに設置してある電話機から依頼するようになります。展示室内に、係の方がいらしたら、直接お願いしても良いのかもしれません。



私が見学した際は、とても親切に対応してくださり、いろいろとJAXAのことや、近隣の施設のことなどを教えていただきました。
ありがとうございました！



施設は、ほかの博物館と比べると規模は小さいですが、飛行機、宇宙好きの方なら、一見の価値ありだと思います。
 

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