Dornier 228-212

先日、初めて調布飛行場まで行ってきました。

お目当ては、特徴的な格好の「ドルニエ　Do-228」という飛行機を見るためです。この飛行機、東京（調布）と伊豆諸島の島々を結ぶ路線のために新中央航空という航空会社が運航しているものです。

新中央航空のホームページを見ると、

・大島
・新島
・神津島
・三宅島

の４島に行く路線があるようです。


調布飛行場は飛行機との距離感が近く、プロペラの回った飛行機を間近で見ることができ、ワクワク感と新鮮さを味わうことができました。



ドルニエ228のランディングシーン

特徴的な機首と翼形

ドルニエ228の珍しいところと言ったら、
なんといっても、ハシナガイルカのような機首部分と、プロペラ機とは思えない、翼端の後退角ではないでしょうか。




一見すると不格好に思えちゃえますが、よくよく見ていると、何とも言えない魅力を醸し出しています。飛行機好きの私としては、とてもカッコよく見えてきてしまいます。






双発とはいえ、こんなにちっちゃいエンジンなのに、乗客19名、巡航速度355km/hで飛べるなんてすごいですね。エンジンが掛かると、羽田空港の展望デッキで嗅ぐのとおんなじジェットエンジン特有の排ガスの臭いがしてきました。

JAXAのドルニエ228

調布飛行場では、離島路線の民間航空のドルニエのほか、JAXA「宇宙航空研究開発機構」の実験用航空機のドルニエを見ることができます。


ドルニエ式　Dornier228-202型　JA8858


カラーリングはもちろん違いますが、見た目的にも実験機らしい特徴があり、機首右横には、太い円筒状の「ノーズブーム」と呼ばれるものが付いています。

中身も、フライ・バイ・ワイヤー方式に組み替えられているそうです。JAXA調布航空宇宙センターの展示室を見学した際に、係の方から教えていただきました。


機首両側面には「MuPAL-α」とペインティングされてあり、これは、Multi-Purpose Aviation Laboratory（多目的実証実験機）を意味するそうで、αはギリシャ語で「飛行機」を表す単語の頭文字なのだそうです。


運よく、こんな場面に遭遇しました！


「MuPAL-α」が、調布飛行場エプロンからJAXA格納庫へ移動するときの動画です。

想像していた飛行場とぜんぜん違う！

武蔵野の森公園より撮影


まず、調布飛行場に着いて、ターミナル内に入ってみると、施設の立派さに驚かされました。

小型機メインの使用事業の会社ばかりで、事務的な建物を勝手にイメージしていて、乗客ユースの施設ではないと思っていたのですが、


なんと！
予想外にとっても、「空港、空港」しているのです。
もちろん大きなターミナルではないですが、小さいながらも、待合ロビーや受付カウンタ－、検査ゲートなど、とてもしっかりしているのです。


2階には、屋内、屋外の展望デッキもありました。


２F屋内展望デッキより

訪問時は、ドルニエ228が、ひっきりなしに離発着しており、多い時で、３，４機飛行場内に駐機していたのではないでしょうか。お天気や時間帯にもよるのでしょうが・・・


この日は、天気は良かったのですが、とても寒かったので、最後は2階の室内展望デッキで、自販機の午後の紅茶ミルクティ（ホット）を飲んで寛がさせてもらいました。

周りには散策できる公園

飛行場の周辺には、

滑走路を取り囲むように「武蔵野の森公園」と、北側の人見街道を挟んで、バーベキュー広場もある「野川公園」があり、散策するにはとても良いところです。

私が行った日も、多くの人たちが散歩や、ランニングをしていました。


武蔵野の森公園には、「掩体壕（太平洋戦争中に軍用機を空襲から守るために造られた格納庫）」が残されていました。


野川公園（三鷹市）

紅葉シーズンからは少し外れてしまいましたが、公園内はまだ色づきが良い感じで、写真写りもまぁまぁな感じです。

調布飛行場アクセス

京王線　調布駅北口から、小田急バスが出ているようです。15分くらい掛かるようです。

飛行場ターミナル前にはタクシー乗り場もあり、この日は、けっこう待っている車も多かったです。

ターミナル前のロータリー


車で行くとこんな感じです。

ちなみに私は、歩くのが好きなので、この日は散策がてら歩いていきました。
また違う季節にでも、行ってみたいと思います。


調布飛行場アルバム


Cessna 208A Caravan


やはり、キャラバンは迫力があります！



Cessna U206G（ピンボケしてます・・・）


AgustaWestland AW139


Do-228 離陸後


黄昏時迫るドルニエのファイナルアプローチ

撮影場所は、滑走路ノースエンド側をはじめとした「武蔵の森公園」です。真上を通る飛行機を間近に見られます。

（追記）プロペラカフェでランチ

この記事を書いているときに、グーグルマップのリンク貼りをしていたら、飛行場敷地内に「プロペラカフェ」の文字を発見！

思わず「そんなところあったんだ」と・・・で、後日行ってみました。
ターミナルビルからは少し離れていますが、歩いて７、８分のところです。

ランチを食べながら、すぐ目の前で、軽飛行機を見ることができるとても風変わりなスタイルのカフェでした。


「プロペラカフェ」窓側席より撮影

すぐ隣には、格納庫も併設されており、展示用のセスナ機の操縦席も見ることができました。


セスナ C150


ピカピカの小型機とヘリコプターも

私が行った日には、ランチメニューに「鶏肉のトマト煮込み」があったので、それを注文し、美味しくいただきました。ドリンク付きで、1,000円くらいだったかな。

気取った感じもなく、ちょっとお洒落で、航空関係の異世界気分に触れられる、とても居心地の良いカフェでした。


趣味の散策がてら、また寄ってみたいお店です。

---

【飛行機や航空博物館の関連記事】

・陸上自衛隊広報センター「りっくんランド」見学！
 

・道路を横断するJAXAのヘリコプター！
 

・航空自衛隊の入間基地に飛行機を見に行った！
 

・JAXAの実験用航空機「MuPAL-α」を見た！～道路を横断する飛行機～
 

・JAXA調布航空宇宙センター　見学
 

・三菱みなとみらい技術館　体験！
 

・三沢航空科学館　見学
 

・所沢航空発祥記念館　見学
 

・航空自衛隊の「エアパーク」浜松広報館　見学
 

---